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由良
【ゆら】


旧国名:紀伊

由良川流域,紀伊水道に面し,南西は由良湾に臨む。地名のユラは砂地を意味するイラと同語源で,平らな砂地であったことに由来するともいう(あかね3)。三方を山にさえぎられているが,海に開かれた地域で,古代海人族の根拠地の1つともされ,古くから海部(あま)郡に属し,海部郡の飛地であった。江戸期には南海部とも称されたが,行政上は日高郡の支配下に置かれた。また興国寺(もとの西方寺)の影響力が強く,山内14か村とも呼ばれた。地内に横浜遺跡・大引遺跡・衣奈(えな)遺跡などがある。
由良(古代)】 奈良期から見える地名。
由良荘(中世)】 鎌倉期~戦国期に見える荘園名。
由良村(近代)】 明治22年~昭和22年の日高郡の自治体名。
由良町(近代)】 昭和22年~現在の日高郡の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7173965