由良港
【ゆらこう】
日高郡由良町里にある地方港湾（避難港）。由良湾は白馬山脈が紀伊水道に没してつくる典型的なリアス式海岸。水深があり，自然条件に恵まれた港湾で，当港は湾口に浮かぶ蟻島から4km奥にある。近世には廻船の寄港地，近代になって石灰運搬船の出入する貨物港，昭和初期から国鉄石炭貯蔵港，日中戦争期は海軍の要港（現海上自衛隊駐屯地），昭和48年の三井造船進出後は工業港となるといったように，港の性格は時代により大きく変わってきた。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7173966 |