和歌浦港
【わかうらこう】

和歌山市の南西部，新和歌浦地区にある第３種漁港。和歌浦湾に面し，特定重要港湾の和歌山下津港域に含まれる。勝浦港に次いで県下第二の陸揚量（２万821t，昭和56年）があるが，当漁港地区内の経営体に属する陸揚量は，船引網によるシラス，刺し網によるキス・ガシラ，小型定置網によるスズキなどが中心で，473t（2.3％）とごく少なく，ブリ・ハマチ・タイなどの養殖魚の外来運搬船によるものが２万348t（97.7％）と大部分を占める。串本・大島・浦神など県内から717t（3.5％），他は三重県・高知県・愛媛県など県外から１万9,631t（96.5％）が入荷している。和歌浦漁協組合員数は31，登録漁船数は35隻であるが，外来漁船が多く，利用漁船は188隻で，３ｔ未満82隻（43.6％），３ｔ以上５ｔ未満44隻（23.4％），年間延利用漁船数３万9,497隻中，地元船１万2,253隻（31％），外来船２万7,244隻（69％）である。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7174032