稲常
【いなつね】
旧国名:因幡
千代(せんだい)川中流部,霊石山北麓に位置する。地名の由来は不詳であるが,「いな」を砂地と考える(古代地名語源辞典)ならば,河川流域地形にちなむものとも思われる。背後の山麓に稲常古墳群があり,斜面に円墳約71基の後期群集墳が確認され,漁網に使用された土製錘が出土。西尾伯耆守一族の居城と伝えられる古城址がある。
【いなつね村(中世)】 鎌倉期に見える村名。
【稲常村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【稲常(近代)】 明治22年~現在の大字名。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7174279 |