100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

内浜街道
【うちはまかいどう】


米子市から境港市に至る中海(なかうみ)沿いの道路の俗称。延長約20km。米子から北へ長く延びる弓浜半島を縦断して境港に至る道は境往来と呼び,藩政末期2道が記録に表れる。文政元年の「古城跡図志下」を見ると,米子・灘町・粟島・後藤・大崎・葭津(よしづ)・渡・外江(とのえ)を経て境村に至る内海側に形成されていた。当時の交通は波の静かな中海の海運が中心となり,内浜の利用者が多かったといえる。しかし,どちらかといえば外浜寄りに敷設された鉄道はその流れを変えた。しかもこの街道の機能を決定的に失わせたのは昭和17年からの美保飛行場の建設であった。これにより内浜街道は分断され,往時の道を辿ることはできなくなった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7174409