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片柴
【かたしば】


旧国名:伯耆

波関(なんぜき)川が三徳(みとく)川に合流するあたりに広がる沖積地に位置し,三徳谷の入口にあたる。地名の由来は,口碑によればある老人が神に刀剣2本を奉納しようと刀鍛冶に依頼したが,約束の柴100把の半分50把を運んだところで病気となり,刀剣の片方としか交換してもらえなかったことにちなむと伝えられる。「原田氏系図」によれば,治承年間に伯州河村東郡司となった原田種頼の子孫が鎌倉期には竹田・三朝(みささ)地頭となったといい,その墓所が片柴で発見されれていることから,片柴を拠点に三朝地頭として三徳谷の支配にあたっていたのではないかとも思われる。三徳山参詣の交通の要路をなし,参詣客は北は波関峠を越え松崎方面から,西は倉吉から,南は美作(みまさか)一帯から集まったといわれる。また三徳・小鹿の谷の物資の松崎方面への輸送口でもあり,天正年間には毛利の代官役所も置かれたという。
片柴村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
片柴(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7174778