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祇園町
【ぎおんちょう】


(近代)昭和10年~現在の米子市の町名。1~2丁目がある。もとは1丁目が米子市大工町2丁目と西大谷の一部,2丁目は米子市西大谷・陰田の各一部。町名の由来は深浦神社の別名祇園神社にちなむ(米子市制十五周年史)。昭和11年石黒造船所米子工場が1丁目に進出した。同18年海務院から年産130tの木造船建造命令を受けたが,工場敷地が狭隘のため拡張の余地がなく,昭和6年以来市内各戸より出た塵芥で公有水面埋立法によって造成した埋立地の譲渡をうけ,なお用地不足のため前方海面を追加埋立し,同年10月に竣工した(米子市三十周年史)。造船所の跡地は同24年以降の市営住宅および同25年以降の鉄道宿舎の建設用地となった。同26年市営屠場が祇園町離山下に建設される計画が出て地元民の強い反対にあったが,同27年から同32年にかけて建設が行われ,中国地方一の規模を誇った。同34年には深浦橋が完成し,国道9号が市役所前より城山と飯山の間を通って幅員15mで地内を通るようになり,市街化が急速に進んだ。世帯数・人口は,昭和10年149・608,同30年721・1,313,同40年750・1,762,同50年376・1,702。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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