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錦公園
【きんこうえん】


米子市の中海に臨んだ海岸にある公園。湊山(城山)の北に位置する。公園名は,城山北麓の中海は古くから錦海と呼ばれていたことにちなんで,命名された。明治40年皇太子殿下(のちの大正天皇)の山陰行啓を機に開園された。もとは錦光園と書き,宿泊所であった鳳翔閣を中心に整備された。当地はもと荒尾の菩提寺清洞寺(海禅寺)のあった跡で,米子城主池田由之夫妻の五輪塔,加藤貞泰の供養碑がたっている。巨岩のかたまっている清洞寺跡はもと小島で,亀島と呼ばれた。潮止め松は米子築城の際に植えられ,海岸線の位置を示すもので,市指定天然記念物となっている。近年,鳳翔閣は姿を消し,埋立工事によって様相は一変した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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