山陰海岸国立公園
【さんいんかいがんこくりつこうえん】

鳥取・兵庫・京都の３府県にまたがる国立公園。豪壮な海岸美で知られる。総面積8,955.9haうち県内面積は1,524ha。昭和30年国定公園となり，同38年国立公園に昇格。県内区域は岩美郡岩美町・福部村・鳥取市にまたがる海岸一帯。中心は東の浦富海岸と，西の鳥取大砂丘。浦富海岸は，花崗岩の岩浜が作るリアス式海岸で，「山陰の松島」ともいわれ，特に，潮吹崎・滝神洞・宮島・菜種島・城原海岸・鴨磯海岸・千貫松島は，当公園の白眉であろう。西の鳥取砂丘は，中国山地の白砂を千代(せんだい)川が営々として運び，冬の季節風とともに造り上げた砂の芸術作品。周辺には，駟馳(しち)山海岸・岩戸海岸・追後スリバチ・旧砲台跡・多鯰ケ池(たねがいけ)などがある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7175438