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三明寺村
【さんみょうじむら】


旧国名:伯耆

(近世)江戸期~明治10年の村名。伯耆(ほうき)国久米郡のうち。小鴨川左岸の氾濫原から向山にかけて位置する。地名の由来は,戦国期に存在した時宗寺院名にちなむ。鳥取藩領。村高は,拝領高75石余,「元禄郷村帳」169石余,「元文2年村分帳」150石余,「天保郷帳」157石余(うち新田高81石余),「元治郷村帳」191石余,「旧高旧領」236石余。元禄の本免は5.2,「元治郷村帳」の物成は78石余。戸数は,「元文2年村分帳」10,「文久3年組合帳」35。神社に土御祖之神を祭神とする荒神社があり,明治初年村上神社と改称。寺は室町期に山名時氏が建立した光孝寺の後身,曹洞宗清浄山山名寺。境内裏手に山名時氏のものと伝える墓がある。安政5年と文久2年に山名寺檀家の者達は倉吉大岳院と論争し,寺社奉行に嘆願書を提出(県史12・13)。明治4年鳥取県,同9年島根県に所属。同10年田内村と合併して巌城村となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7175454