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比婆道後帝釈国定公園
【ひばどうごたいしゃくこくていこうえん】


日野郡日南町より広島・島根両県にまたがる国定公園。昭和38年7月24日指定。総面積7,880ha,うち県内面積1,437ha。なだらかな高原状地形と,よく発達した美しい風衝草原,鈩(たたら)製鉄による二次林的性格の強い夏緑林が組み合わされた中部中国山地と,三井野原スキー場,石灰岩の浸食地形を中心とする帝釈峡からなる山岳自然公園。船通山と道後山が主体。当公園は広島・島根両県によって開発され,山陽方面からの利用者が多い。船通山は,国天然記念物の大イチイと神話伝承の地として知られ,山頂に風衝化した草原があって展望が優れ,道後山は,高原状の山頂稜線に,大規模な風衝草原が広がり,シラタマノキ・マイズルソウ・ダイセンキスミレなど貴重な高地性植物が生育する。登山道はいずれも日南町多里を基点とする。深い森林と険しい渓流をもって構成される東部山岳地域とは異なり,平明。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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