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氷ノ山後山那岐山国定公園
【ひょうのせんうしろやまなぎさんこくていこうえん】


県東部より兵庫県西北部・岡山県東北部にまたがる国定公園。昭和44年4月10日指定。総面積4万507ha,うち県内面積7,210.4ha。県内区域は岩美郡岩美町・国府町・八頭(やず)郡若桜(わかさ)町・郡家(こおげ)町・智頭(ちず)町・八東(はつとう)町・用瀬(もちがせ)町。因幡(いなば)・但馬・美作(みまさか)国境に連なる1,000m級の東部中国山地を対象とした山岳公園。氷ノ山を中心にして,扇ノ山・三室山・沖ノ山・那岐山・波多台(黒岩高原)が含まれる。観光あるいは自然探勝施設は,国府町雨滝(探勝路)・扇ノ山~河合谷高原(自然歩道)・氷ノ山(スキー場)・智頭町芦津渓(探勝路)。県内からの利用者は雨滝探勝,氷ノ山スキー・登山,東因幡林道の山菜採り,芦津渓の紅葉探勝などで,扇ノ山・氷ノ山・那岐山には,近年関西・山陽方面からの登山者や渓流釣りグループが多い。しかし,相次ぐ大規模林道の開設と,それに伴う原生林伐採によって,自然公園としての特色が急速に失われつつある。なお,当公園に佐治村の三国山・高鉢山・三原高原・恩原高原(岡山県)の一帯を編入することが計画され,すでに学術調査を完了し,昭和57年,佐治村1,166ha,三朝(みささ)町94haが追加指定されることになっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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