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別所村
【べっしょむら】


旧国名:伯耆

(近世)江戸期~明治11年の村名。伯耆(ほうき)国八橋(やばせ)郡のうち。加勢蛇(かせいち)川中流左岸の河岸段丘上に位置する。鳥取藩領。村高は,拝領高157石余,「元禄郷村帳」275石余,「天保郷帳」376石余(うち新田高219石余),「元治郷村帳」408石余,「旧高旧領」494石余。「元治郷村帳」の物成は126石余。竹運上は銀2匁,御山奉行構分は由良(ゆら)に属す(藩史5)。戸数は,「元文2年村分帳」40,天保5年32(郷村高辻帳),「文久3年組合帳」32。地内に天台宗の名刹である転法輪寺があり,同寺所蔵の縁起によれば,空也上人の開基でその入滅の地とされている。本尊は木造空也上人像で,胸板の裏に慶安5年の墨書銘がある。その他,阿弥陀如来立像・空也上人御事蹟絵巻・仏画十六善神図がある(東伯町の文化財)。同寺は,空也上人御借料として高5斗3升2合が与えられていた(藩史4)。江戸期空也信仰が盛んで,延享元年には当寺の空也上人像を鳥取城下立川霊光院において出開帳(因府年表13),宝暦4年にも同じく霊光院で37日間出開帳が行われた(因府年表続1)。寺が所蔵する「巡行筋覚」には,若桜(わかさ)・用瀬(もちがせ)・智頭(ちず)方面までくまなく道筋が記入されており,各地に出開帳されたことがうかがわれる(東伯町誌)。転法輪寺では盆の15日に施餓鬼の法要が行われ,昼は宮相撲,夜は上人踊りを踊ったという(同前)。氏神は六社大明神で,明治元年別所社,同6年別所神社と改称。明治4年鳥取県,同9年島根県に所属。同11年宮脇村と合併して別宮村となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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