三朝東郷湖県立公園
【みささとうごうこけんりつこうえん】

東郷池と県中部の温泉を中心とした県立公園。昭和29年に指定された。東西20km・南北20km，日本海海岸から岡山県境までの面積は１万6,000ha。東郷池・小鹿渓・打吹公園・三徳山などの史跡，名勝に加えて，三朝・東郷・羽合(はわい)の温泉地などを包括する。東郷池周辺の山地一帯は二十世紀梨の主産地で，近年観光梨園が整備されている。倭文神社・大江神社・三仏寺・長谷寺などの神社仏閣，馬ノ山・長瀬高浜などの古墳群，鉢伏山のような眺望のよい高山があるなど，多彩な自然公園である。交通機関には国道９号と国道179号が主要道で，鉄道は国鉄山陰本線と倉吉線がある。公園としての整備は，最近ようやく手がつけられだした。公園域内には自然景観ばかりでなく，民俗行事のじんしょや民踊のさんこ踊り，浪人踊り，観光祭りの水郷祭りや，ツツジ祭りなどの年中行事，特産品・名産品にも恵まれている。東郷湖周辺は近年大規模レクリエーション地区として公園整備が進められている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7176995