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大和村
【やまとそん】


(近代)明治22年~昭和30年の自治体名。はじめ会見(あいみ)郡,明治29年からは西伯(さいはく)郡に所属。佐陀村が改称して成立。同村の大字を継承し,4大字を編成。佐陀川下流域に位置する。村名の由来は,かつて当地方を大和郷と称したことによるという。佐陀川流域にあるためたびたび水害を受けた。明治26年10月14日の暴風雨大水害に日野川と佐陀川の堤防が決壊し,本村の被害反別は284町余,潰家29,特に佐陀地区の被害が大きかった(大和村沿革誌)。同34年の戸数313・人口1,469。大正元年の戸数297(うち農業260・商業11・工業12・雑業14),人口1,528,主な産物は米・麦・綿・繭・瓜類・牛(大和村沿革誌)。大正3年佐陀地区に電灯がついた。明治末期から綿作を廃して桑園へ切りかえ,大正2年には春秋2期の養蚕で1反歩約150円の収益をあげ,大和村信用組合の貯金は2万円に達した(大和村沿革誌)。大正4年の反別は田23町余・畑80町余・山林85町余,産物は米・麦・綿・繭・瓜類・サツマイモ・牛,人力車2・荷車116。同年村長井上皎のとき村治功績により県から表彰された(郡勢一斑)。世帯数・人口は大正10年309・1,730,昭和10年人口1,756,同22年人口1,967,同25年344・2,002。昭和30年淀江町の一部となり,村制時の4大字は同村の大字に継承。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7177285