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湯谷
【ゆだに】


旧国名:因幡

曳田川中流域の山すそに位置する。地名の由来は温泉が出ることにちなむ。湯脈が発見された時期は不明。「因幡志」によると,中世に湯脈が廃れていたものを江戸中期に復活させたとされる。湯温が低いため裾風呂に入れて暖めなおして入湯したといい,また,癪気に効き,湯治宿が2軒あった。なお,「河原町誌」は,元文2年当地の谷長治郎左衛門の霊夢によって発見されたとする。鉱泉で地下約3mの浅い場所から湧き出る。温度は34℃,皮膚病に効き目があるといわれる。しかし,温泉地としての形態はとっていない。付近に修験道場羽黒山があり,古くから薬師如来の霊場として名高い。地内には刀・腕輪・土器類が出土した古墳がある。
湯谷村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
湯谷(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7177314