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淀江
【よどえ】


旧国名:伯耆

宇田川下流域に位置し,美保湾に面する。地名の由来については,「汗入史綱」が古代の余戸の転訛説と湾入した地形からの両説をあげるが,近年の遺跡発掘調査によって古代の宇田川流域における入海の姿が明らかになり,地名は古代の淀んだ入江であったことにちなむといわれる(よどえ25年のあゆみ)。山名右馬頭守行入道の居た淀江城があった(伯耆民諺記)。明和元年の紀行「伯路紀草稿」には「城主ハ谷若狭守」とも伝えている。例年荒神講の前日の旧暦1月27日には近郷や日野郡方面から当地の海岸へ潮汲みに来る古い民俗行事がある。この人々の集まりが淀江市(農具市)の起こりとなり,現在も続いている。
淀江(中世)】 室町期から見える地名。
淀江村(近世)】 江戸期~明治3年の村名。
淀江宿(近代)】 明治3~22年の汗入郡の村名。
淀江町(近代)】 明治22年~現在の自治体名。
淀江(近代)】 明治22年~現在の淀江町の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7177393