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両足院
【りょうそくいん】


米子市蚊屋にある寺。曹洞宗。山号は白応山。本尊は十一面観音。「伯耆志」によると,開山は米子石井の妙喜寺2世の花菴文栄という。文栄については妙喜寺過去帳に慶長12年没すとあることから当寺の創建は戦国末期とされる(県史2)。しかし寺伝では,建武新政樹立に功績のあった名和氏一族である内河民部大輔長右によって,興国3年に創建されたとする(同前)。近世期に入って,上新印(かみしい)村の円福寺(総持寺49世天海希曇英山)の末寺とされた(伯耆志)。天保5年の「寺社領帳」によれば,藩主池田氏から寺領として1石1斗余を与えられている。境内は土豪の館跡と伝承され,本堂前の墓地には名和長年の母の墓と伝える五輪塔がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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