井尻
【いじり】
旧国名:石見
西部を江津(ごうつ)市に接する山間の地である。現行の温泉津(ゆのつ)町大字大田の一部。高野寺がある。地名の由来は「八重葎」に「往昔温泉尻村と申す。其故は此村の隣殿村境こと河の中より赤色なる湯湧き出る,其湯はひぜん惣て疱瘡の類に宜しき所少しぬるく候故其湯風呂へ入,火を焚きあたためいたせ候故,今も其所田の名をふろくべと申,其温泉尻故湯尻村と申す」とある。
【井尻村(中世)】 南北朝期からみえる村名。
【井尻村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7177710 |