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出雲街道
【いずもかいどう】


出雲から山陽道に至る道。別称雲州街道・出雲往来,山陰地方では上方街道。道筋は松江・東出雲町揖屋(いや)・安来(やすぎ)市吉佐(きさ)(以上島根県)・米子(よなご)・溝口(以上鳥取県)・四十峠を越えて勝山・津山(以上岡山県)・佐用・姫路(以上兵庫県)で山陽道に合する。江戸期は松江藩の参勤交代にも利用され,天保13年9代松平斉貴の時は,3月5日松江出発,安来で泊まり,中山道経由で江戸まで25日間を要した。その他,松江・大坂間の物資輸送にも利用された。近代になり東京道(とうきようみち)と呼ぶ。明治45年3月国鉄山陰本線京都・今市(現出雲市)間の開通でさびれたが,最近では中国縦貫自動車道の建設によって,出雲・伯耆(ほうき)から京阪神へ出る最も早いルートとして注目されてきた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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