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浦郷牧畑
【うらごうまきはた】


隠岐(おき)郡西ノ島町浦郷地区の牧畑。浦郷牧畑は隠岐最大の牧畑で,浦郷地区面積の80%に及ぶ。牧畑の輪転は4年周期であるが,浦郷牧畑は南より小牧・中牧・長尾牧・老屋牧・赤尾牧・由良牧・犬牧・島根牧と8区分され,由良牧・中牧・赤尾牧・小牧・老屋牧・犬牧・長尾牧・島根牧が各組となって輪転する。面積の最大なのは由良牧の200haで,赤尾牧の180ha,長尾牧の180ha,老屋牧の170haがこれに次ぐ。浦郷全域が一定の規定に従って輪転耕作,放牧に当たるので,本郷(ほんごう)・赤之江(しやくのえ)・珍崎(ちんざき)・三度(みたべ)などの自然村落は独自の自由な耕作はできず,強制耕作に従っていた。第2次大戦後急激に耕作機能は衰退して,昭和40年代には耕作は停止し,単なる牧場となった。仔牛生産牧場で,雌牛・雌馬のみ放牧されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178030