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遠所越
【えんじょごえ】


八束(やつか)郡宍道(しんじ)町大字上来待(かみきまち)の和名佐から大原郡大東町大字遠所(えんじよ)に至る古代から江戸期の峠道。玉湯町湯町で山陰道から分かれ,大東町大字畑鵯(はたひよどり)を経て遠所に至り,飯石(いいし)郡・仁多郡に分かれる。「風土記」は玉湯町から分かれる道を正南道(まみなみのみち)とし,この峠道を木垣坂(きがきのさか)と記し,「風土記抄」は「鵯坂(ひよどりざか)」と記し,「雲陽誌」は「比与登理坂(ひよどりざか)」と記している。現在は一般県道大東~湯町線が通り,峠付近は改修されつつあるが,出雲南部への通路は東方の主要地方道松江~木次(きすき)線に譲ってしまった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178063