杵築小路
【きづきしょうじ】

出雲市今市町から簸川(ひかわ)郡大社町へ至る古代からの道。道筋は杵築小路（現出雲市今市町大字堅町）から三京橋を渡り，渡橋観音寺前の道を経て，高瀬川土手・朝山八幡宮側から杵築町に至る。里人の伝えによると，大社の出雲国造が大庭(おおば)大宮へ火継ぎの式に行く際通った国造街道で，今市・杵築を結ぶ重要な道であった。また雲南三郡の山奥から大津・今市を経て杵築大社への参詣道でもある（出雲市誌）。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7178772