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久手港
【くてこう】


日本海沿岸,大田(おおだ)市久手町の商港漁港。久手浦ともいう。久手町竹下家には,江戸期の船問屋の史料が保存されている。久手浦は,明治の頃は大阪商船の寄港地として栄え,明治42年の記録に,上陸者1,684,乗船者1,725とある。温泉津(ゆのつ)港に次ぐ商港であったが,大正7年国鉄山陰本線が開通し,同11年商船は寄港廃止となった。以来漁港として発展を続けたが,昭和15年地方港湾に指定され,同31年商港改修が進み,防波堤・物揚場などが完成,大田市唯一の商港となった。漁船だまりは湾の東部にあり,江戸期から近海漁業・浜網漁が行われ,現在も港整備で漁港としても発展を続け,市内漁港の上位にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178865