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江津港
【ごうつこう】


江川(ごうのがわ)の河口港。中世期すでに北江津の名(海東諸国記)で対鮮貿易の基地となったが,現在の江津港より上流の地点と考えられている。近世期は河海に臨む地の利から現在の上江川(かみごうがわ)橋より下流左岸が回船や江川舟運の基地となり栄えた。昭和5年国鉄三江線が江津・川戸駅間に開通して以来,江川舟運は急速に衰微したから,江津港も港としての機能が失われた。工業立市が進められるに伴い再び江津港は復活し,昭和13年県管理地方港湾となり,同23年7月港域として上江川橋下流の河水面50万m(^2)が指定された。同31年より改修工事が行われ,550mの導水堤と500t級船舶の接岸を可能とする港湾施設が同44年完成した。将来は右岸嘉戸地区工場用地造成とともに3,000t級バースを建設し,工業港としての機能を目ざしているが,河口の流砂の堆積や漂砂の移動などの自然条件から,順調な進行をみていない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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