雪舟庭園
【せっしゅうていえん】

江津(ごうつ)市和木(わき)町165番地の小川家の庭園。国道９号より約500ｍ南方の山麓にある。小川家は和木開拓の祖で，一浦将軍と呼ばれ，一帯の地を開拓し，海上漁業権をも掌握していた中世豪族の系譜をもつ。戦国期雪舟が明(みん)から帰国して一時小川家に滞在中築庭したと伝えられる名園は，上下２段の池泉観賞式庭園で，全体の構造は蓬莱山水式ともいうべく，山の崖地を利用して三尊石・滝口・竜頭など多数の石組みで，美しい枯滝を表現している。昭和34年島根県名勝に指定。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7179696