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玉造
【たまつくり】


旧国名:出雲

玉湯川の流域。玉作とも書く(風土記)。地名の由来は,玉作湯神社の伝承で,天皇の皇位のしるしである三種の神器の1つである八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)をはじめとして,多くの玉類をこの地で作ったため生じた名前であるといわれる(玉湯町史)。玉類の工作が行われていたことは,天平6年の「出雲国計会帳」,大同2年の「古語拾遺」,延長5年の「延喜式」などの文献に記されている。玉作跡の史跡も発掘されている。玉造の地は古代の忌部神戸の一部で,玉湯町大字玉造を中心にした地域と考えられる。
玉作(古代)】 奈良期にみえる地名。
玉造(中世)】 南北朝期~戦国期にみえる地名。
玉造村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
玉造村(近代)】 明治22~38年の村名。
玉造(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7179989