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知々井港
【ちちいこう】


隠岐(おき)郡海士(あま)町にある県管理の地方漁港。江戸期には中ノ湊(なかのみなと)と称した。「隠州視聴合紀」に「知々井の浦は,海の入ることはるかにして,山崎に松樹あり……克く北西の風を防ぐ,故に旅舶の輻輳する所なり。老人の曰,昔より伝えて,此処を中ノ湊と云,亦名場也,島前東南の諸津の半に在によれりとぞ」とある。中ノ島南岸の岩石海岸の中心港である。湾口付近から西方にかけて岩礁がよく発達し,魚貝藻の好漁場で,江戸期には長崎俵物(干アワビ・煎海鼠(いりこ))およびスルメの生産地として有名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7180042