中国自然歩道
【ちゅうごくしぜんほどう】

中国路の自然を探勝する自然歩道。全長1,898.3kmで，本県では本線ルート409.3km，南北ルート83.5km，合わせて2,552.8kmとなっている。本線ルートは，山口県より入り，鹿足(かのあし)郡津和野町，美濃(みの)郡匹見(ひきみ)町，浜田市，邑智(おおち)郡川本町，邇摩(にま)郡温泉津(ゆのつ)町，大田(おおだ)市の三瓶(さんべ)山，簸川(ひかわ)郡大社町，島根半島，八束(やつか)郡美保関(みほのせき)町を結んで鳥取県に至るものである。経過地には大山(だいせん)隠岐国立公園・西中国山地国定公園・青野山・浜田海岸・江川(ごうのがわ)水系・立久恵(たちくえ)・宍道(しんじ)湖北山の各県立自然公園がある。また南北ルートは一畑薬師を起点として，簸川郡斐川(ひかわ)町・大原郡木次(きすき)町・仁多(にた)郡横田町の吾妻(あづま)山を結んで広島県に至るもので，経過地には，比婆(ひば)道後帝釈(たいしやく)国定公園・宍道湖北山・鬼の舌震(したぶるい)の各県立自然公園がある。県内延長552.8kmのうち，新設部分は25.6km，現道を改良する部分が60.8km，既設の道路を利用する部分が466.4kmとなっており，標識・路傍休憩所の整備も併せて，昭和52年度より同57年度までの６年計画で，整備が進められている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7180066