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綱掛松
【つなかけのまつ】


八束(やつか)郡島根(しまね)町大字野波(のなみ)字殿浦(とのうら)にある。瀬崎(せざき)の集落に近い南西寄りの海岸で,土地の産土社の日御碕神社の境内にある。松は海側へ古い枝幹をはうように伸ばしている。元弘3年閏2月24日未明,後醍醐天皇が隠岐の配所から脱出の折,「雲州島根郡野波浦に馳付け」云々と「舟上記」にみえる。土地ではこの時,御座船のとも綱がこの松につながれたという伝承があり,古来これを「綱掛の松」と呼び,波止を築いて保存している。この松のある一帯の森は,現在も浄域として尊ばれ,毎年4月・11月には神官を迎え祭事が行われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7180133