浜山自然公園
【はまやましぜんこうえん】

出雲市内の西北，簸川(ひかわ)郡大社(たいしや)町との境界にある浜山一帯を領域とする自然公園。浜山は，出雲市の高松地区と，大社町の荒木・遙堪(ようかん)地区にまたがる大砂丘で，宝暦年間，井上恵助が，当時不毛の地であった一帯に植林した松約10万本がみごとな老木となっている。恵助の造林事業は，強い西風による砂の移動を防ぎ，総面積115万m(^2)の松林，300m(^2)の田，81万m(^2)の畑となって実を結び，今日に至っている。現在は，砂丘と緑のコントラストがつくり出す独特の風景が，散策の人々を集めている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7180784