竜頭八重滝県立自然公園
【りゅうずやえだきけんりつしぜんこうえん】

飯石(いいし)郡掛合(かけや)町の西北を流れる滝谷(たきだに)川上流の竜頭滝と，町の東南に吉田村から流入する民谷(みんだに)川の八重滝を中心とする県立自然公園。昭和42年４月指定。総面積3.96km(^2)。竜頭滝は，滝谷川上流の一連の滝の中で最大のものであり，石英安山岩の岩膚を約40mにわたって落下している。周囲には杉の老大木などが繁茂している。八重滝は八潮滝とも呼ばれ，竜頭滝の南東約10kmの地点にあり，約40mの２段滝で水量が豊富である。一帯は渓谷としてもすぐれた景観をみせている。両滝とも周辺にはウラジロガシ・ヤブツバキ・イロハモミジなどの広葉樹の森林が形成されている。新緑・紅葉の時期をはじめ，夏には多くのハイカーを集めている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7181895