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尾上車山古墳
【おのうえくるまやまこふん】


古墳時代前半期の大形前方後円墳。岡山市尾上字花尻に所在。吉備中山丘陵の東南端,標高45mの尾根上に前方部を東方(北75度東)に向けて築かれている。墳頂は後世畑として開かれたため幾分墳形の変容した箇所もあるがほとんど原形をとどめている。三段構築で全長135m,後円部径約80m,高さ約7m,前方部は低く先端がやや開き,幅約50m。内部主体は後円部墳頂の中央部に竪穴式石室の存在が推定されている。後円部及び前方部に葺石がみられ,形象埴輪片や壺形埴輪片も採集されている。築造当時は児島と本土との間の水道を眼下に望見できる要衝に立地した臨海性の古式古墳で尾根続きの中山茶臼山古墳の次に営まれた首長墓である。昭和47年国史跡に指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7182785