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臥牛山のサル生息地
【がぎゅうざんのさるせいそくち】


高梁(たかはし)市内山下にある臥牛山自然動物園。昭和31年12月国天然記念物に指定。臥牛山は標高467mの急峻な山地で,アカマツを主として,モミ・ケヤキなどの自然林がよく保存されており,樹種も多く,全山深い緑に覆われ,野猿をはじめ野鳥,昆虫類も多い地域である。この臥牛山には以前から日本猿の群れが回遊していた。この猿を対象に昭和29年臥牛山野猿保存会が結成され,本格的な餌付けが行われた。これに成功し,西麓の国有林約2haを昭和30年2月臥牛山自然動物園として一般公開した。猿はすべて日本猿で,現在200頭余りが生息している。この猿の群れの縄張りは,臥牛山を中心に狐谷・佐与谷にわたる700haにも及ぶ地域である。その寝所は大松山・天神の森付近が中心であるが,夏季は小松山の森林となっている。毎朝動物園の餌場に現れ,夕方に寝所へ帰る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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