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笠岡往来
【かさおかおうらい】


川上郡成羽町から笠岡市に至る道。近世,備中南西部の吉備高原上の集落と瀬戸内海沿岸部とを結ぶ物資流通路であった。成羽―地頭(川上郡川上町)―八日市(小田郡美星町)―佐原(後月(しつき)郡芳井町)―七日市(井原市)―笠岡の経路で,井原で旧山陽道と交差していた。吉備高原上の八日市が沿岸部の魚・塩・日用物資と高原部のタバコ・藍葉粉の取引きの中心であったが,明治中期以後,馬背にかわる馬車輸送などの交通手段の変化により,その中心は井原に移った。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7182882