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賀陽町
【かようちょう】


(近代)昭和30年~現在の上房郡の自治体名。吉備高原の中心部に位置し,南部を落合川が南流,北部を宇甘(うかい)川が東流して旭川に注ぐ。上竹荘・豊野・下竹荘・吉川・大和の5か村が合併して成立。合併各村の13大字のうち有津井は上竹,稔は竹荘と改称し他の11大字とともに当町の大字に継承。役場ははじめ旧大和村役場を使用したが,のち豊野に新庁舎が完成し移転した。町名は,往古当地が備中国賀夜郡に属し,正徳2年諸国郡名の改定により賀陽と改められた郡名にちなむ。昭和45年高梁(たかはし)市と境界変更。世帯数・人口は,昭和30年2,593・1万3,692,同40年2,469・1万1,016,同50年2,338・8,754,同60年2,324・8,824。第1次産業従事者は,昭和30年85.1%・同55年44.7%。昭和35年頃から酪農が目覚しく発展し,米作に次いで盛んである。同45年過疎地域に指定され,過疎問題に本格的に取り組んでいる。同49年県総合福祉計画が発表され,具体策として翌50年吉備高原都市基本構想が打ち出され,これにテクノポリス建設構想も加わり,当町と加茂川町を中心に新都市実現に向けて大きく発展している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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