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上林
【かんばやし】


旧国名:備前

総社平野東部,三須丘陵西端に位置する。地名の由来は,往古当地一帯が林であったことによるといわれ,鷺の森として一部が残る。緑山17号古墳からは鉄装銀象嵌太刀・土器類・馬具・鉄滓などが出土し,ほかにも大小の古墳が存在する。戦国期に佐野忠綱が亀山城を築造し,現在その一部が残っている。なお,地内生本神社の北側にあった鷺が森については,「平家物語」巻8妹尾最期,「源平盛衰記」巻33には,寿永2年当国の住人妹尾兼康が木曽義仲をだまし,義仲の追跡を受けて備前・備中国にて合戦を交え,構えた城を追われて板倉川のほとりに再度陣を構えてたて直しを図るが,ついに生け捕られ鷺が森においてさらし首にされてしまうことが見えている。この地名の由来として「源平盛衰記」巻17に次のように記されている。醍醐天皇の時代に,天皇が神泉苑に行幸した際1羽の鷺が飛び立とうとしているのを呼び止めると,鷺はそれに従い飛び去るのをやめたため天皇は神妙であるとして,その鷺の羽に宸筆で「汝鳥類の王たるべし」と書いて放し,その鷺が当地に飛んで来て死んだのでこの名がついたという。
上林村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
上林(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7183306