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山陽自動車道
【さんようじどうしゃどう】


大阪府吹田市を起点とし,瀬戸内沿岸の主要都市を結び,山口市で中国縦貫自動車道と接続する高速自動車道。延長約470km。国土開発幹線自動車道の1つとして計画され,完成後は国道2号に代わる幹線道路となる。岡山県内は92.0kmで,帆坂峠(備前市三石)より岡山県に入り,備前インターチェンジ(同市八木山)で国道2号と交差,以後同国道の北側,吉備高原の南端をかすめるように西進し,和気インターチェンジ(和気町原)・山陽インターチェンジ(山陽町立川)・岡山インターチェンジ(岡山市富原)と岡山平野の北部を経て倉敷平野に入り,倉敷インターチェンジ(倉敷市浅原)に至る。岡山~倉敷間に岡山ジャンクションと倉敷ジャンクションがあり,側線が設置される。前者は岡山西インターチェンジ(岡山市高松田中)までの3.1kmで,将来は中国横断自動車道の起点となる。後者は早島インターチェンジ(都窪郡早島町早島)までの3.4km,ここから瀬戸大橋へ至る本州四国連絡道および国道2号と交差する。本線は倉敷市酒津で高梁川を渡り,玉島インターチェンジ(倉敷市玉島長尾)・鴨方インターチェンジ(浅口郡鴨方町宮ノ脇)・笠岡インターチェンジ(笠岡市小平井)を経て,笠岡市篠坂で広島県に入る。県内の道路建設状況は,昭和46年に全線の基本計画が策定され,同47年に備前インターチェンジ以東と玉島インターチェンジ以西に施行命令が出され,同57年3月に備前インターチェンジ以東から兵庫県竜野市に至る間(県内4.9km)が開通した。昭和48年岡山インターチェンジ~玉島インターチェンジ,同60年備前インターチェンジ~岡山インターチェンジ間に施行命令が出された。車線数は,岡山インターチェンジ~倉敷インターチェンジ間が6車線,設計速度100kmで,ほかは4車線,設計速度80kmである。完成すれば県内は約1時間で走行可能になる。早島インターチェンジ以西は昭和63年春瀬戸大橋開通時までに完成した。岡山市以東備前インターチェンジ間の完成は約10年後の予定である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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