大山隠岐国立公園
【だいせんおきこくりつこうえん】

真庭郡川上村・八束(やつか)村から鳥取県西部，鳥取県東部にまたがる国立公園。昭和11年国立公園に指定された。当初は大山と180余の隠岐諸島の区域で，岡山県域は含まれていなかった。国立公園指定希望は昭和６年に始まるが，同11年蒜山(ひるぜん)高原が陸軍演習場に接収されたため霧消した。同26年蒜山観光協会が設立され，国立公園編入運動が盛り上がり，同38年川上村，八束村一体の蒜山三座と蒜山高原が追加指定された。第三紀末に噴出したトロイデ型火山群とその広大な高原が展開する。夏は冷涼な気温，清浄な水，秋は紅葉，冬は積雪と霧氷と四季折々の景観を作り出している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7184672