東備西播開発有料道路
【とうびせいばんかいはつゆうりょうどうろ】

備前市蕃山(しげやま)から岡山市君津に至る32.4km，２車線，設計速度60kmの有料道路。路線名は一般県道寒河(そうご)本庄岡山線。通称はブルーハイウエー。岡山県道路公社により昭和46年９月着工，同52年７月開通した。当初は岡山市以東の国道２号の混雑緩和を目的に，兵庫県と提携して計画されていたが，途中で兵庫県が計画を中止したため，岡山県内だけの道路となった。蕃山インターチェンジより南西に向かい片上湾に出て，備前インターチェンジ（備前市越鳥）で国道250号と交差，片上湾口を片上大橋（520ｍ）で渡り，鶴海インターチェンジ（備前市）を経て，邑久(おく)郡邑久町に入る。漁港虫明の東に虫明インターチェンジ（同町虫明）があり，これより西に向かい，千町平野で邑久インターチェンジ（同町本庄）を経て，岡山市に入り西大寺インターチェンジ（同市西大寺五明）で主要地方道岡山牛窓線と交差。西大寺新で吉井川を西大寺大橋（506ｍ）で渡り，君津インターチェンジ（岡山市君津）で国道２号岡山バイパスと接合する。起点の蕃山インターチェンジからは県道八木山日生線で国道２号と，八木山にある山陽自動車道の備前インターチェンジに接続する。料金徴収期間は30年の予定。沿線は瀬戸内海の多島美の景色が楽しめるうえ，近年黒井山グリーンパーク・一本松展望園など観光開発も進められ，利用する車も年々増加している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7185183