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畠田
【はたけだ】


旧国名:備前

吉井川下流東方に開けた沖積平地に位置し,南は西大平山の尾根がのびて境界をなす。古代遺跡が多く,福田・香登本(かがともと)との境界線上にある丸山古墳は4世紀後半といわれ,国史跡に指定されている。昭和11年の調査によると,三十数面の鏡をはじめ,碧玉製の車輪石・四脚盤・合子・坩・器台・管玉・勾玉および鉄製品が出土,蓋に特殊文様(太陽)の刻まれた家形石棺は埋め戻された。また宝万坂1・2・3号墳など数基の後期古墳が丘陵尾根上にある。平野北部の船山遺跡発掘調査によれば,弥生住居跡をはじめ,古墳時代前期とみられる幅3m,深さ1.7mの大溝が発掘された。吉井川の水を引く二の樋付近からのびてくる人工の灌漑用水路とされ,付近一帯の前期大型古墳との関連性が考えられる(埋蔵文化財発掘調査報告)。丸山付近には条里制遺構を残し,八の坪・矢田の地名がある。中世には丸山山麓付近に集落と神社があり,畠田鍛冶と呼ばれる鍛冶集団が居住し,守重・守家らの名工が出たが,室町末期の大洪水により集落は一挙に流失,刀鍛冶畠田派は全滅したと伝える。
はたけた(中世)】 鎌倉期に見える地名。
畠田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
畠田(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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