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花見山
【はなみやま】


小栗ケ山ともいう。新見市千屋花見と鳥取県日野郡日南町の境にある山。標高1,188m。新見市および阿哲郡内の最高峰で,山頂からは大山・島根半島・隠岐までも望むことができる。西斜面の日南町側に花見山スキー場が開設されており,シーズンには多くのスキー客を集めている。花見山一帯は花崗岩質で,かつて鉄穴流しによる砂鉄の生産が盛んに行われたところである。また,千屋牛の放牧が行われたところでもある。花見山は歌枕として多くの歌に詠まれており,大蔵郷隆博の「今そ知る散らぬ桜の花見山風もうららにをさまれる世を」(伏見天皇正応大嘗会夫木集),宗恵の「きのふかも宿は出しにかへるさをわするる春の花見山哉」(続松葉集),如水の「百姓のたのみや蕎麦の花見山」(俳諧名所小鏡)などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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