邑上橋
【ゆうじょうばし】

吉井川に架かる橋。岡山市内ケ原と邑久(おく)郡長船町福岡を結ぶ。長さ475m,幅は車道6.5m,両側に75cmの歩道がある。昭和50年に完成。橋名は旧郡名による。江戸期には,「備陽国誌」に「邑久郡八日市村より上道郡一日市村へ船渡しあり,上道郡百枝月より邑久郡豆田村へ渡船あり」とあるように,渡し船によっていた。明治9年吉井地内から八日市に有志の私費で初めて架橋され,橋銭5厘を徴収していたが,1年5か月で渡し船となった。昭和31年県道福岡西大寺停車場線上の内ケ原と豆田間に旧邑上橋が架設された。長さ290m,幅2.3mのコンクリートパイプ,橋帯木造。車社会に対応して,旧橋の上流に現在の橋が架設された。この橋の完成までは上流約3kmの芦田橋,下流約4kmの雄川橋を迂回していた。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7187162 |