100辞書・辞典一括検索

JLogos

45

五日市
【いつかいち】


旧国名:安芸

広島湾の北西沿岸部,東を八幡川,西を三筋川(岡の下川)が流れる。地名の由来は,中世の定期市にちなむ(五日市町誌)。寛永15年地詰帳に「いちがつぼ」の地名が見え,条里関連地名とする説がある(同前)。「和名抄」の大町郷を当地とする説もある(地名辞書)。字地毛にある池田城(寺家城)跡は池田敬正の居城と伝え,亀山の光明寺城(五日市城・幸崎城)跡は宍戸元続,海老山は宍戸備前守の居城であったという。当地の開発者といわれる湯蓋道空と天邪鬼伝説が伝わり,津久根島に道空の墓がある。海老山には道空夫妻を祀る塩屋神社があり,桜の名所である。光禅寺は正暦年間に花山天皇より山号を授けられたと伝える。
五日市(中世)】 戦国期に見える地名。
五日市村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
五海市村(近代)】 明治22~44年の佐伯郡の自治体名。
五日市町(近代)】 明治44年~昭和60年の佐伯郡の自治体名。
五日市(近代)】 ①明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7187609