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尾関山公園
【おぜきやまこうえん】


三次(みよし)市街の北西端,三次町の標高198mの丘陵上にある都市公園。昭和31年12月供用開始。面積5.8ha。可愛(えの)川・馬洗(ばせん)川・西城川が合流する三次盆地から流れ出る江の川北岸に位置し,背後の比熊山城(332m)は中世の三吉氏居城の地。毛利氏の後に広島を治めた福島正則の重臣尾関正勝は,比熊山城の南麓のこの丘(小丸積山)に居館した。わずか20年で尾関氏は去り,浅野藩主の下屋敷が置かれた。現在,屋敷跡の庭園が開放され,三次市を展望する公園に整備され,桜の名所として親しまれる。江の川を眼下にする歌人中村憲吉の歌碑がたち,その南側にある石塔はキリシタン灯籠で,県内に10数基が発見されており,隠れキリシタンの遺物。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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