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鏡浦漁港
【かがみうらぎょこう】


因島市,因島の東岸にある漁港。市管理の第1種漁港。中庄(なかのしよう)の入江口付近の外浦(とのうら)集落と,中心地からはずれた椋浦との間に位置し,旧三浦村の役場があった地。尾道市に本社を置く汽船会社が,御幸瀬戸(向島と岩子(いわし)島の間)を経由して因島の東岸諸港を結んで南下し,三庄(みつのしよう)を終点にするが,鏡浦(鏡)もその客船の寄港地である。尾道駅前桟橋まで45分。「芸藩通志」によれば,500石以下の船9艘が鏡浦にいたといい,船乗業と塩業があったという。中世の荘園として因島を三分する三庄・中庄(中の御庄)・重井庄の中央部に当たり,西の海に面する西浦に対し,飛地として,東の海に鏡浦や外浦などがあった。鏡の地名は芝草のある平地にもつけられるが,山が鏡の形に似ている場合にもつけられるという。付近には小鏡浦もあり,ともに中庄領分であった。昭和57年の陸揚げは8t(カレイ・グチ・コノシロ・タイ類・タチウオ・ベラ・エビ類・タコ各1t)。因島市漁協に属し,10隻,17総tの登録漁船で,漁業経営体数9。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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