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小用港
【こようこう】


安芸郡江田島町,江田島の東岸にある港。呉港の西方6kmにあり,島の玄関である。県管理の地方港湾(乙種)。「江田島町史」には江戸期役人衆を乗せて往復した船を小早船と呼び,小早が小用の地名になったと伝えられる。明治21年海軍兵学校が移転してきて,呉に近い当港が整備されていった。戦前は呉海軍工廠への専用船も出た。昭和25年には車を積む客船,同30年にはフェリーが就航して呉港と30分でつながった。同48年南の佐伯郡大柿町と倉橋島を結ぶ早瀬大橋の開通によって車両の利用は減少した。同53年には高速艇が就航し,10分に短縮された。広島へもフェリーで60分,高速艇で30分の位置にあり,呉・広島への通勤・通学客が多い。そのため,島内バス路線はここへ集中している。港は旅客フェリー専用桟橋を中心に,南に海上自衛隊桟橋,北に漁港・造船所がある。昭和58年では,入港船舶5万8,557隻,831万5,059総t(うち自動車航送2万7,890隻,674万4,670総t),船舶乗降人員301万2,372人,移出貨物148万7,851t(うち自動車航送145万720t),移入貨物144万8,424t(うち自動車航送142万3,485t)である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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