100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

佐木港
【さぎこう】


三原市にある港。県管理の地方港湾。三原湾の沖合い,佐木島の東側の須ノ上から北へ広がり,佐木島の北側と小佐木島の間の海面となっている。三原桟橋から重井港西浜(因島市)へ向かうカーフェリーは,佐木港内の須波に寄港する。須波を中心とする島の北部は本土側の須波領分に属し,南部の須ノ上や向田野浦などは向田野浦村で,むしろ因島への関係が深く,須ノ上は重井からの出作りもあった。また,「三原市史」によれば,佐木の塩田や畑作に対し,小佐木は船大工が多く,吉和や能地の人が船をよく注文したという。昭和58年の入港船舶は1万4,401隻,232万4,291総t,カーフェリーが1万746隻,206万2,598総tで,5t以上の漁船は出入はない。船舶乗降人員は37万915人で,木ノ江の31万6,734人,御手洗の36万755人などに比肩される。また,海上貨物は54万379tで,うち自動車航送が53万1,915tとなっている。三原への通勤者が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189052