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鹿田港
【しかたこう】


佐伯郡沖美町,西能美島の西岸にある港。町管理の地方港湾(乙種)。入道鼻の北側,砠のわずかな湾入部を指す。帆船時代から南西風が強い台風の際の避難港として利用された。背後の標高127mの山が風を遮る。しかし,船舶の大型化に伴い泊地が狭くなり,利用が少なくなった。現在は海岸部を別荘地として土地造成し,夏は海水浴客が訪れる。入道鼻の南側には入鹿神社がある。「芸藩通志」によれば漁業者および船舶の守護神綿津見神が祀られ,嘉慶元丁卯年に建立されたと記されている。昭和58年の入港船舶は42隻,418総t,漁船のほかに避難船42隻,240総tがある。乗降人員はなく,海上貨物の動きもみられなかった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7189130