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地御前漁港
【じごぜんぎょこう】


廿日市市地御前にある漁港。県管理の第2種漁港。付近は地御前海岸として古くから海水浴場であった。厳島神社の外宮としての地御前神社が有名。広島港域に含まれる廿日市港区(木材中心)の西端にあり,北側は扇新開の延長による埋立地と宅地がある。また,南側も新しく沖へ埋立てと宅地化が進行し,港は両者に挟まれて,内港と外港で形成されている。港内にはレジャー用の釣船もみられる。水深は,港の入口付近にある波止の辺りで-2m程度となっている。港の沖合いではカキやノリなどの浅海養殖が行われる。当地は古く合の浦と称し,農業以上に船乗りや漁民,浮業の者が多く,舟も52艘を数えたという(芸藩通志)。当地は厳島への渡舟地としての地方で,外宮の地御前神社があり,「じのごぜん」と呼称したが,俗称には「じのごぜ」ともいった。昭和57年では119隻,771総tの登録漁船,45の経営体。陸揚量1万840t(昭和54年7,759t,55年1万437t,56年1万971t)の内訳は,カキ1万819t,アサリ8t,ナマコ2tなどである。出荷先は県外が59%。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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